位牌の選び方

こちらで紹介している内容は、特定の宗教や宗派に属さない日本人を対象としています。浄土真宗には位牌が用いられないなど、お祀りの考え方や使用する位牌・仏壇・仏具、お祀りの様式は宗派や地域によって異なります。熱心な仏教徒の方、特定の宗派に属されている方は、それぞれのお寺やご親戚にご確認いただくようお願いいたします。

お位牌にはたくさんの種類がありますが、それゆえに何を基準に選べば良いのか分からないと思われるでしょう。
ここではこのような位牌選びの基準と、お位牌のデザインの種類を解説させていただきます。

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一言アンサー

ご遺族の方の好みで選んでいただいて問題ありません。
ただし、すでに本尊(仏様を示す像や掛け軸)や仏壇がある場合、または本尊と一緒にご購入を検討されている場合、いくつかの基準が存在します。(※下部の「お位牌選びの基準」を参照ください)

上記の通り、既にご自宅にお位牌や仏壇が無く、お位牌単体をご購入いただく際の基準や注意点は特にありません。ただ、他の位牌や本尊と組み合わせる時には、購入されるお位牌の背の高さにご注意ください。

先のお位牌よりも背の低いものを選ぶ

先代の人々を敬うという意味で、一般的に新しいお位牌は古いお位牌よりも背が低いものが良いとされています。

本尊よりも背の低いものを選ぶ

故人様が正しく成仏できるよう見守っていただく仏様を意味する本尊。お位牌は本尊よりも背の低いものを選ぶことが一般的です。

デザインの統一性

これは基準ではなく一般的なインテリアの観点から、先にある位牌や仏壇とデザインの方向性が著しく異なるものを並べると統一性が失われ、祈りの空間としての雰囲気が損なわれる可能性があります。既に仏壇や位牌があるお客様は位牌をお選びになる前に既存のお位牌や本尊の高さを測っておくと失敗しないお位牌選びをしていただけます。

位牌にはたくさんの種類がありますが、大きく分けて、おひとり用の「板位牌」と、複数の位牌をまとめることが出来る「回出位牌(繰出位牌)」の2種類があります。

板位牌とは

位牌の中でも最も一般的なタイプで、故人1名のために個別に作られる位牌です。新しく位牌を作る場合はほとんどの場合板位牌が選ばれます。

回出位牌(くりだしいはい)とは

回出位牌は、通常の位牌より奥行が広く、5~10枚程の札板が収納できる箱型のお位牌です。先祖から受け継がれたお位牌の数が多くなってきた場合などに使われます。

すべての回出位牌

お位牌の種類

スタイルの違い

伝統型位牌

伝統型位牌は、台座に金色の蓮などを加え黒塗りや漆で仕上げる古くから受け継がれる伝統的なデザインのお位牌です。金仏壇や唐木仏壇といった和調な仏壇と合わせやすいのが特徴です。

伝統型位牌を見る

モダン位牌

モダン位牌は、従来の位牌の伝統を保ちつつ、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。インテリアに馴染みやすく、素材やカラーバリエーションも豊富で現代のライフスタイルに調和する新しい供養の形のお位牌です。

モダン位牌を見る

お位牌の種類

素材・仕上げの違い