コーディネート#8 モダンの寝室に調和する「伝統位牌の手元供養」
お位牌には、かたちや仕上げによって、さまざまな表情があります。 住まいの雰囲気や、「ここで手を合わせたい」と感じられる場所に合わせて選ぶことで、祈りの空間はリラックスできる場所として普段の生活にとけこみ、暮らしの一部になっていきます。
今回ご紹介するのは、伝統位牌「春日(阿波塗)」を主役にした手元供養のコーディネートです。和の素材感を残しつつ和モダンにリノベーションされた寝室で、冬のやわらかな自然光に包まれながら撮影しました。アンティーク家具と淡い色合いの土壁に伝統位牌「春日(阿波塗)」が静かな存在感を添え、穏やかな祈りの場をつくり出しています。
- お位牌:春日(阿波塗)
- お仏壇(ステージ):フォンテーヌ(ブラック)
- おリン:たまゆらリンセット(カリン)
削ぎ落とされた佇まいが生む、伝統位牌「春日(阿波塗)」
「春日」は、伝統位牌の中でもスタンダードなかたちとして、長く親しまれてきたお位牌です。奈良・春日大社に見られるような、華美に頼らない佇まいが、静かな存在感を放ちます。
お位牌は、世代を超えて受け継がれていく存在だからこそ、一時的な流行に左右されない佇まいが大切にされてきました。装飾を加えすぎない「春日」のかたちは、時代や住まいが変わっても印象が揺らぐことなく、長くそばに置き続けられる理由のひとつです。
国産阿波塗ならではの深みのある漆黒は、光をやわらかく受け止め、重厚感がありながらも過度な重さを感じさせず、凛とした品格を宿しています。和室に限らず、洋風の空間に置いたときにも、素材や光と調和しながら、その存在感を自然に際立たせます。

伝統位牌を引き立てる、シンプルな手元供養ステージ
ミニ仏壇には、手元供養ステージ「フォンテーヌ」を合わせました。コンパクトでありながら、お位牌を静かに受け止める、確かな存在感を備えたステージです。
今回はブラックの背板を選び、春日の漆黒と馴染ませることで、空間全体にほどよい緊張感と落ち着きをもたらしました。フォンテーヌの装飾を抑えたシンプルな佇まいと、ナチュラルな木目の質感が、伝統位牌を洋風のインテリアにも自然に馴染ませます。
今の暮らしに寄り添う、手元供養というかたち
伝統位牌「春日」の落ち着いた佇まいと、シンプルなステージ、やわらかな音色と彩り。
それぞれを組み合わせることで、住まいの中に静かに心を向けられる場所が生まれました。大切なのは、形式よりも「心地よく手を合わせられること」。ご自身の暮らしに寄り添う手元供養を考える際の、ひとつの参考としてご覧いただけましたら幸いです。